健診センターの保健師に求められる役割

健診センターは、生活習慣病を予防するために健康診断をする施設です。定期的に健康診断を受けることが、高血圧や糖尿病、脂質異常症などを防ぐことにつながります。これらの生活習慣病を放置すると、脳卒中や心筋梗塞のリスクを上げてしまうため、予防対策が必要です。健診センターの保健師は、健康診断や人間ドックなどの現場で活躍しており、受診者の生活指導を行います。生活習慣病の多くは不規則な生活が起因しているため、これらを改善していくことが大切です。

診断結果の数値に問題があれば、適切な生活指導を行います。例えば、肥満傾向がある人には食生活の改善をアドバイスし、カロリー過多にならないようにするのです。過度の飲酒によって肝機能が低下しているなら、飲酒量を減らしたり、休肝日を増やしたりする必要があるでしょう。保健師は健康診断の結果に基づいたデータを活用し、一人ひとりに応じて具体的にアドバイスします。また、必要に応じて特定の診療科で検査を受けるように提案するのも仕事です。

総合病院に設置されている健診センターには、さまざまな受診者が訪れるので、保健師として多くの経験を積めるでしょう。保健指導では、受診者に寄り添った対応が必要となり、自主的に健康対策をしてもらうことが大切です。そのためには、生活習慣病のデメリットや、健康維持のメリットなどを明確に伝え、受診者本人に良い意味で危機感を持ってもらうことが重要となります。健診センターの保健師は、受診者の病気を防ぐことが最大の役割です。